温泉オーベルジュゆふらん 料理監修 中道 博氏 |
主人公はあくまで素材 僕らは技術屋と同じです
僕が道産食材を使う理由は、地域のものを使いたいという単純な理由なんです。
食材には鮮度といった命があるわけで、地産地消がもっとも理想的なのは言うまでもありませんね。 調理された料理にも「旬」、つまりは命があります。素材たちが今すぐ出してくれ、1時間冷ましてから出してくれって言ってるんですよ。だから僕は素材の声に最大限耳を傾けます。
主人公はあくまで素材、僕らは素材の魅力を引き出すために尽くす使用人なんです。素材に少しの手を加えてさらに美味しくする技術が料理ですから、技術屋と言ってもいいかもしれません。
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僕が「温泉オーベルジュ ゆふらん」をプロデュースするに至った経緯は、お客様に対して誠心誠意仕事をしている経営者のその姿勢にプロ意識を感じたからなんです。
僕は料理のプロとして参加したいな、と。 お客様に常に新しい驚きを提案していきたいと思っています。
「温泉オーベルジュ」というスタイルは、新しい料理の楽しみ方の選択肢を一つ増やしたという意味で、とても意義のあることですね。
さらに僕は遊びを入れてオシャレ感を演出できたらと思っています。箸で食べられる気軽なフレンチでありながら、風呂上がりのシャンパン、つまりは くつろぎのなかにあるオシャレ感を大切にしたいと思っています。
人は自分のなかに多面性を求める生き物です。普段とは違った自分を発見できるのが温泉という特別な場所なのかもしれません。オーベルジュという新しいスタイルで料理を楽しみ、日常とは違った自分を発見してみませんか?
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